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存在の風景・時代の風景・アートの風景
その中を自由に行き来することが新しい作品へと導いてくれる

私は作品を制作するにあたり、描かれる世界から意図的に離れた地点から、エスキースをスタートさせる事にしています。最終的に描かれる絵画にたどり着くまでに、長い道草を課す訳です。

常々作品は、私の生きている総体から生まれるべきものと思っています。

従って、たくさんのエスキースを重ねる事で、時間を掛けて私自身を納得させる必要があります。

エスキースを重ねながら、宇宙の始原から生命誌を辿り、未来へと思いを巡らせ、世界の在り様、人間存在の在り様に思いを巡らせます。そして少しづつ、描くべき世界にゆっくりと歩みを進めます。

作品は、いくつかのシリーズから成り立っています。各シリーズは、前シリーズと何らかの繋がりがある場合もあり、前シリーズの行き詰まりを打破する為の起爆剤として始めたシリーズもあります。

 

私の全人的な絵画を目指したい想いに照らすとき、常に世界、社会の動く中で生きる一人の私が、時とともに、新しい世界、シリーズに向かう事は、必然的な事だと思っています。

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